蓄電池の出荷台数2011年では全国でわずか1,939台でしたが、2017年度以降卒FITした家庭が蓄電池を購入し始め、2018年度には年間73,594台と7年で38倍もの蓄電池が設置されるようになりました。
さらには、日本能率協会総合研究所が発行した「MDB有望市場予測レポート『家庭用蓄電池』」によると、国内の家庭用蓄電池の市場規模は2020年度に初めて1000億円台に乗せ、23年度には1200億円へ拡大すると見込まれているとのことです。

卒FITに加え、自然災害への備えとして需要が高まって来ています。

メーカー比較

蓄電池を扱うメーカーは様々あり、それぞれのメーカーに特長があります。
太陽光発電などのエネルギー関連商品を扱っているメーカーでは、様々な製品と連携させることもできるのが利点です。
それぞれで特徴や独自の新技術を比較し、ご家庭にあった蓄電池を選びましょう。

今回は代表的な蓄電池メーカー6社の特徴をご紹介します。

1.シャープ
2.パナソニック
3.京セラ
4.オムロン
5.ニチコン
6.伊藤忠商事 スマートスターL

1.シャープ
言わずとしれた住宅用太陽光発電システムの国内累積販売台数1位のメーカー

2006年までは太陽光パネルの生産量で世界1位でした。
シャープの最大の特徴は12000回の充放電を繰り返しても70%の容量を維持できる超寿命設計
蓄電池単体でも、太陽光発電と連携しても便利に使え、「電力見える化システム」との連携で、いつ充電容量がなくなるかわからない不安を解消します。
屋内専用製品は収納スペースに収まるコンパクト設計で寒冷地や重塩害地域でも設置が可能、太陽光発電と蓄電池を1台で対応する一体型パワーコンディショナタイプとラインナップは豊富ですが、単機能型蓄電池は用意せず、すべてハイブリッド型蓄電池(太陽光発電と蓄電池の一体型パワコンを利用したシステム)に絞っています。

蓄電容量は4.2kWh、6.5kWh、8.4kWhと非常にバランスがいいです。

2.パナソニック
いわゆるハイブリッド型蓄電池を業界で初めて開発したのがパナソニックです。
ペース確保が難しいご家庭向けに蓄電容量1kWhの小容量壁掛けタイプのリチウムイオン蓄電盤や、設置工事を必要としないスタンドアロンタイプの5kWh蓄電池の用意もあるなど、商品ラインナップが非常に豊富です。

停電時により多くの機器により長い時間電気を供給
蓄電容量が大きいのが特長で、蓄電容量が6.5kWhのシステムでは12時間、12.0kWhのシステムでは23時間以上の連続使用が可能で、災害時などの長時間の停電にも安心です。
したい家庭向けに、スリムで小型なのに大容量、高出力な蓄電池が低価格なのも魅力です。

3.京セラ
業界に先駆けてメーカー10年保証を打ち出した信頼できるメーカーでもあります。

蓄電容量は3.2kWh、6.5kWh、12kW
他メーカーの太陽光発電システムを設置している方ではなく、自社太陽光発電卒FITユーザーに対して売しています。

4.オムロン
一般的にはオムロンは体温計が身近なのでヘルスケアの企業に思われがちですが、太陽光発電業界では国内シェアで35%を超えるパワーコンディショナーメーカーです。

世界最小・最軽量※のコンパクトサイズと、基礎を使った自立設置に加え壁掛け設置も可能なので設置する場所の選択肢が広がります。
塩害に強い、重塩害対応タイプもラインナップしているので、これまで蓄電池の設置が出来なかった海岸線から500m以内の設置が可能になりました。

蓄電容量は6.5kWhと9.8kWh
中蓄電容量帯の6.5kWhの蓄電池が圧倒的に人気です。

5.ニチコン
家庭用蓄電池の国内累計販売台数1位のトップメーカー

用途によってその種類が豊富なのが特長で、最新のものでは、リチウムイオン電池を搭載し、住宅用では業界最大クラスの蓄電容量16.6kWhを実現しています。
その他にも、持ち運び可能で工事不要の容量2.0kWhのポータブル蓄電池から、4.1kWhの小容量単機能型蓄電池、11.1kWの大容量単機能型蓄電池、12.0kWhの大容量ハイブリッド型蓄電池と全レパートリーを唯一揃える蓄電池メーカーです。
12kWhの蓄電池では自立運転出力5.9kW、太陽光充放電5.9kWと高い充放電能力により、ご自宅の太陽光発電で作った電力を100%自宅で有効活用することができ、万が一の停電時にも十分備えれます。

6.伊藤忠商事
伊藤忠商事と言えば、スマートスターL(Smartstar L)
最早メーカー名よりも商品名のほうが有名になっています。
単機能型なので設置されている太陽光発電メーカーを問わず、現在一番勢いのある単機能型だと言っても過言ではありません。

9.8kWhの大容量で全負荷形式(停電時に特定の電化製品などが利用できるタイプではなく分電盤全体をバックアップするタイプ)であることや、停電時に最大3kWが同時に利用できることに加え、200V電源も利用できることも人気の要因です。

また、ランニングコストは必要ですが、AI(人工知能)で蓄電池の充電・放電を最適にコントロールします。

さいごに

設置されている太陽光発電システムとの相性も考えながら、各家庭に適した蓄電池を選びましょう。
今の状況に最適な蓄電池の選定し、無料お見積りも行っておりますので、お気軽にご相談ください。